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2012年6月12日 (火)

南相馬にお花を咲かせよう!(後編)

プロジェクトの主旨は「お盆に家に帰って来た人たちを花で迎えよう」という事で、僕もそのつもりで行ったのですが、実際に見た畑は想像以上に荒れていました。

立入禁止だった為に1年間人の手が入らなかった畑は、雑草だらけで土もろくに見えず、どこが畝やら分からない状態になっていました。
そんな調子なので、作業としては種まきは全体作業の1割で、9割は草刈や枯れた植物の撤去などでした。
雨のおかげで枯れ草を抜くのは楽でしたが、雨水を吸って運ぶのはなかなか重かったです。

畑の整備をやっていくウチに自分の中では、花自体よりも、最初は畑の体を成して居なかった土地を、畑の形に戻してやるという事の方が重要になって行きました。

東大農学部は作付け制限に反対し、稲の「試験作付」推奨に関する提言を行いましたが、その中で触れられていた「水田の荒廃」「労働力の劣化」が、まさに今現実のものとなっているようです。
玄米の放射性セシウムが1キロ・グラム当たり100ベクレルを超えた地域 における稲の「試験作付」推奨に関する提言
労働力の低下というのは、小高ではそもそも帰れるのか疑問に思っている人も多く居る中で、「果たして出荷できるものが作れるのか」という諦観と、体を動かさなくなった事による体力低下などです。稲作だけではなく、畑に関してももちろん同様です。

僕は出来れば少しでも多くの方に、いつかは農業を再開して欲しいと思っています。
口蹄疫後、児湯地区でも経営再開してない方も多く居られるので、実際には福島で離農される方も相当多く出るでしょうが、少しでも多くの方に再開して欲しい。
農業はその土地の食文化や祭事などの生活に密着しているはずで、農業が失われると一緒に失われる文化もあるはずです。
そして時期的にもなるべく早く再開して欲しい。
農業には技術(ノウハウ)が必要ですが、それはその土地の土壌や気候にも根ざしたものであり、長く中断してその技術が失われると、再開するのは困難になるからです。
農業を再開するには除染や、品目や加工などで出荷できるものを探すなどの模索が必要だと思いますが、働き手のモチベーションも今大きな問題だと考えています。

今回、荒れ放題になっている地域の畑を、畑として再生してみせる事で、少しでも再開への勇気をもってくれる人が増えてくれたら。そんな気持ちが強くなってきました。
除染という観点から見ると、あまり掻き回して表土を漉き込んでしまうのは良くない面もあるでしょうが、シンボル的にやるのは良いのでは無かろうか。
ヨガジーも小高で田植えをしたそうですが、同じ想いからであるようです。
(但し、旧警戒区域なので米は作付制限区域です。田は農家の方から借りたそうですが、作付けしたことで作付け制限に対する補償からは外れてしまうらしいで す。 農林水産省「稲の作付制限等についてのQ&A」)

ヨガジー村で色々と話を聞かせてもらい、ヒマワリの種を収穫して、それを販売することが出来たら、小高で作ったものがちゃんとお金になるんだという事を見せられたら、もっと良いね、と教えられました。
一応農水省のHPを見てみましたが、花きに関しては作付け制限や出荷規制はなさそうです。
花き生産についてのQ&A
油を絞った場合、セシウムは種の残渣に残って油には出ないみたいなので、油にして売れればもっと良いのかも知れませんが、それには量が足りないかな。(ぐぐった感じでは、60本から80本で300ml1本分とからしい。)
ヒマワリ種の油にセシウム移らず バイオ燃料に活用も

参考:「ひまわりの処分に関する農水省の資料
全然セシウム吸ってないなw
処分も特に注意しなくても大丈夫そうだし、流通させることも問題は無さそうw

口蹄疫の時に、寄付だけじゃ復興はしないと思いました。
ちゃんと立ち上がって自立するためには、産業が成り立たないといけないし、その為にはちゃんとお金を取れるものを作ってもらって、正当な対価としてお金を送り込む事が必要です。
そうでなければモチベーションにつながらないし、長続きしないです。

福島の農業復興の為に、何かできる事は無いか、考えたいと思います。

とりあえず今は、畑っぽくなった畑をみれたので、それだけでも行って良かったです。

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