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2010年5月24日 (月)

口蹄疫7

---農水省HPより23日確認分
本日、宮崎県において、児湯(こゆ)郡川南町の農場8件(合計6,980頭)、児湯郡都農町の農場1件(当該農場242頭)、児湯郡新富町の農場2件(合計339頭)、及び、西都市の農場1件(165頭)で口蹄疫の疑似患畜を確認しました。
---

幸いなのは、昨日は移動制限区域に変更は無かったとのことです。

■ワクチン接種した後に何故殺処分が必要なのか

動物衛生研究所のHP
http://ss.niah.affrc.go.jp/disease/FMD/index.html

に、口蹄疫ウイルスの総説が載っています。
http://ss.niah.affrc.go.jp/disease/FMD/sousetsu1997.html

1997年の資料のようですが。
長い文書ですが、ずっと下のほう
7. 防疫 2) 日本の防疫

---ここから
このため,ほとんどの先進国では,口蹄疫の発生があった場合にも迅速な殺処分を防疫の柱とし,ワクチンの使用は,発生が多く殺処分のみでは防疫が間に合わない場合に一時的に地域を限定して蔓延を防止する,いわゆる周辺ワクチネーション(戦略ワクチン)を実施することにしている5,36,87,94)。この方法は,清浄国に復帰するまでの期間を短縮し,その経過を容易にするためでもある。
---

更にポイントはココ
---
さらに,ワクチンを接種した動物は,ウイルスの感染を隠すため,接種動物は移動を禁止して発生が終息した時点で淘汰する方法がとられる
---ここまで

要は、抗体が出来てしまって発症しなくなった動物は、ウィルスを保持していても分からなくなってしまい、ウィルスを根絶できたかどうか分からなくなってしまう、という事ですね。

■口蹄疫ウィルスのこと
---
口蹄疫ウイルスには,相互にワクチンが全く効かないO,A,C,Asia1,SAT1,SAT2及びSAT3の7種類のタイプ(血清型)がある。
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今発生してるのは、O型です。

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口蹄疫ウイルスは,一般的に低温条件ではpH7.0~9.0の中性領域では安定であるが,完全粒子と中空粒子は加熱処理やこのpH域外では最終的に12Sサブユニットに分解し,免疫原性と感染性を失う。このウイルスは,pH4では15秒間で,pH6では2分間で不活化されるが,pH7では数週間生残する。pH7.5で加熱すると,61℃では30秒間で,また55℃では2分間で不活化されるが,4℃では18週間生残する43)。しかし,pHの変動や加熱に対する抵抗性はウイルスのタイプや株によって異なっている。例えば,pHの変動に対しては,Cタイプ(Noville)はAやOタイプのウイルス株に比較して影響を受けやすい。また,加熱に対しては,AとAsia1タイプが最も抵抗性を示し,次いでOとCタイプ,及びSATタイプの順に抵抗性は減弱する30)。なお,口蹄疫ウイルスはエーテルやクロロホルムなどの有機溶媒には抵抗性を示す。口蹄疫が発生したときの消毒薬には,このウイルスのpH易感受性から,安価で大量に調達できる酸や塩基性の薬剤が推奨され,酢酸やクエン酸あるいは水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウムなどが使用されている103,115)。
---

口蹄疫ウィルスって、pHや熱への耐性低いんですね。
>pH4では15秒間で

てことは、食酢に15秒漬けときゃ不活化するですね。
万が一経口摂取しても胃酸で簡単に不活化しそうですね。
食酢なら家にあるし、帰省したときにちょっと気になったらすぐできますな。
酢臭くなるのが欠点ですが^^;

一方、低温では長く生残するようで、
>牛の例では,リンパ節,骨髄,血餅中のウイルスは,4℃では3~7ヶ月間不活化されていない

但し筋肉中に関しては、死後硬直に伴う乳酸蓄積によるpH低下によって、早く不活化するようです。
が、低温には強く、冷凍すると長く生残するようです。
>牛肉 4℃ 3日
>牛肉 -20℃ 90日
>牛肉 急速冷凍 240日日
>豚肉 1~7℃ 1日
>豚肉 冷凍 55日

潜伏期間は
>牛6.2日,豚10.6日及びめん羊9.0日である

但し
>各家畜はいずれも水疱形成前からウイルスを排出する。
潜伏期間からウィルス撒き散らす、と。

で、これからの季節気になるのが。。
>口蹄疫ウイルスは,陸上では60km,海上では250kmもの距離を風で伝播すると指摘されている
>しかし,口蹄疫ウイルスの風による伝播には,高湿度,短日照時間,低気温等の一定の気象条件が必要である59)。そのうち,とくに湿度はウイルスの自然環境での生残に重要で,湿度60%以上ではウイルスは数時間は生残して,風による伝播を助長する

この、気温が乱高下する異常な気象の状態で梅雨に入るのは、怖いです。
とにかく一刻も早いワクチン接種及び殺処分、それと引き続き消毒の徹底を継続することでしょうか。

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